Qiskit 1.x のインストール手順 (macOS版)#

Qiskit 1.x をmacOSにインストールします。(Windows版はこちらです。) 公式インストール手順をもとに行います。

注意点:以前のバージョンのQiskitをご自身の環境にインストールしたことがある方は、上書きアップグレードをしないでください。エラーが発生しやすくなります。

1. 「ターミナル」を起動#

以下のいずれかの操作で、「ターミナル」を起動します。

  • DockでLaunchpadのアイコンをクリックして、検索フィールドに「ターミナル」と入力してから、「ターミナル」をクリックします。

  • Finder で、「/アプリケーション/ユーティリティ」フォルダを開いてから、「ターミナル」をダブルクリックします。

2. Pythonの新しい仮想環境を作成する#

以下のコマンドで qiskit_env の部分にご自分の使いたい仮想環境名(ディレクトリー名)と必要であればそのパスを入れ、実行します。

python3 -m venv qiskit_env

3. 仮想環境をActivateする#

以下のコマンドで qiskit_env に作成した仮想環境名を入れて実行します。

source qiskit_env/bin/activate

正しく仮想環境に入れていれば、以下の図のように、ターミナルのコマンドラインの左端に作った仮想環境名が (仮想環境名) という状態で現れます。

image.png

4. pip のインストール#

pipがインストールされているか確認します。

pip --version

インストールされている場合は、以下のようなメッセージが出ます。

pip 24.0 from /Users/../../qiskit_env/lib/python3.12/site-packages/pip (python 3.12)

インストールされていない場合は、以下のようなメッセージが出ます。

zsh: command not found: pip

インストールされていなかった場合は、以下のコマンドでpipをインストールします。

python3 -m ensurepip --upgrade

5. Qiskit のインストール#

以下のコマンドでQiskitをインストールします。

pip install qiskit

6. 必要なライブラリーをインストール#

Qiskit本体以外に必要となるライブラリーをインストールします。

pip install qiskit-ibm-runtime jupyter qiskit-aer

表示に必要なライブラリーをインストールします。以下のどちらかを実行してください。

  • zshシェルの方:

pip install 'qiskit[visualization]'
  • bashシェルの方:

pip install qiskit[visualization]

7. Qiskit で Hello world#

続けて、QiskitのHello worldを実行して、Qiskitが正しく動くか確認してみましょう。 以下のコマンドで、Jupyter notebookを立ち上げます。

jupyter notebook

以下のようにChromeなどのウェブブラウザーが起動します。右上の「New」をクリックし、「Python 3」を選んで、新しいNotebookを起動します。 image.png

公式QiskitドキュメントのHello world から最初のセルのコードをコピーします。

image.png

自分のNotebookのセルに貼り付けます。「Shift」+「Enter」かまたは、上の方にある右向き三角アイコンで実行できます。 image.png

正しくQiskitが動いている場合、以下の回路図が表示されます。 image.png

ファイルを閉じるには、左上の「File」→「Close and Shut Down Notebook」→「Ok」で終了できます。 Jupyter notebookの環境を修了するには、ターミナルに戻り「Ctrl」+「c」のあと、「y」と入れて「Enter」キーを押します。 ターミナルで以下のコマンドを実行すると、仮想環境から抜けることができます。

deactivate

8. インストール後、再度、Qiskitを使う時#

次にQiskitを使う時は、以下のようにしてください。

1. ターミナルから仮想環境の立ち上げ#

source qiskit_env/bin/activate

2. Jupyter notebookの立ち上げ#

jupyter notebook

ここで新しいPython3のNotebookを立ち上げて、Qiskitを使うことができます。

3. Jupyter notebookの終了#

必要なNotebookをSaveした後、ターミナルで「Ctrl」+「c」のあと、「y」と入れて「Enter」キー。

4. 仮想環境の終了#

deactivate

以上です。お疲れ様でした!