Qiskit 1.x のインストール手順 (Windows版)#
Qiskit 1.x をWindowsにインストールします。(macOS版はこちらです。) 公式インストール手順をもとに行います。
注意点:以前のバージョンのQiskitをご自身の環境にインストールしたことがある方は、上書きアップグレードをしないでください。エラーが発生しやすくなります。
0. 「Python」のインストール#
こちらのページ「Windows版Pythonのインストール」を参考に、Pythonをインストールします。
1. 「PowerShell」を起動#
以下の操作で、「Windows PowerShell」を起動します。
画面左下の[スタート] メニューを開き、「Windows PowerShell」と入力し、[Windows PowerShell] を選択した後、[開く] を選択します。
2. Pythonの新しい仮想環境を作成する#
以下のコマンドで qiskit_env
の部分にご自分の使いたい仮想環境名(ディレクトリー名)と必要であればそのパスを入れ、実行します。
python -m venv qiskit_env
3. 仮想環境をActivateする#
以下のコマンドで qiskit_env
に作成した仮想環境名を入れて実行します。
qiskit_env\Scripts\Activate.ps1
正しく仮想環境に入れていれば、以下の図のように、PowerShellのコマンドラインの左端に作った仮想環境名が (仮想環境名)
という状態で現れます。
4. pip のインストール#
pipがインストールされているか確認します。
pip --version
インストールされている場合は、以下のようなメッセージが出ます。
pip 24.0 from C:\Users\...\qiskit_env\Lib\site-packages\pip (python 3.12)
インストールされていない場合は、以下のようなメッセージが出ます。
'pip' is not recognized as an internal or external command, operable program or batch file.
インストールされていなかった場合は、以下のコマンドでpipをインストールします。
py -m ensurepip --upgrade
5. Qiskit のインストール#
以下のコマンドでQiskitをインストールします。
pip install qiskit
6. 必要なライブラリーをインストール#
Qiskit本体以外に必要となるライブラリーをインストールします。
pip install qiskit-ibm-runtime jupyter qiskit-aer qiskit[visualization]
7. Qiskit で Hello world#
続けて、QiskitのHello worldを実行して、Qiskitが正しく動くか確認してみましょう。 以下のコマンドで、Jupyter notebookを立ち上げます。
jupyter notebook
以下のようにEdgeなどのウェブブラウザーが起動します。右上の「New」をクリックし、「Python 3」を選んで、新しいNotebookを起動します。
公式QiskitドキュメントのHello world から最初のセルのコードをコピーします。
自分のNotebookのセルに貼り付けます。「Shift」+「Enter」かまたは、上の方にある右向き三角アイコンで実行できます。
正しくQiskitが動いている場合、以下の回路図が表示されます。
ファイルを閉じるには、左上の「File」→「Close and Shut Down Notebook」→「Ok」で終了できます。 Jupyter notebookの環境を修了するには、PowerShellに戻り「Ctrl」+「c」を押します。 PowerShellで以下のコマンドを実行すると、仮想環境から抜けることができます。
deactivate
8. インストール後、再度、Qiskitを使う時#
次にQiskitを使う時は、以下のようにしてください。
1. PowerShellから仮想環境の立ち上げ#
qiskit_env\Scripts\Activate.ps1
2. Jupyter notebookの立ち上げ#
jupyter notebook
ここで新しいPython3のNotebookを立ち上げて、Qiskitを使うことができます。
3. Jupyter notebookの終了#
必要なNotebookをSaveした後、PowerShellで「Ctrl」+「c」。
4. 仮想環境の終了#
deactivate
以上です。お疲れ様でした!