qBraid Lab で Qiskit を使う手順#

qBraid LabでQiskitを使う場合の手順です。はじめに 1 回 Qiskit をインストールすれば、次回からインストールなしで Qiskit を使うことができます。

ご注意:公式には、ご自身のパソコンにQiskitをインストールして使うことをおすすめしています。インストールの手順はこちら(macOS版Windows版)をご覧ください。

1. qBraid環境へのログイン#

ブラウザーを開き、 https://www.qbraid.com/ のサイトに入り、右上の「Sign Up」をクリックします。

image.png

GoogleのID(gmail)かまたは、Emailアドレスでログインできます。Emailアドレスの場合は、下の方の「Create An Account」でアカウントを作ってログインします。

image.png

Googleでログインする場合を紹介します。アカウントを選択します。 image.png

書かれていることに問題がなければ「次へ」をクリックします。 image.png

アンケートに答えない場合は「Skip」をクリックします。 image.png

2. qBraid Labでの最初の操作手順#

上側中央のブロックの「Default Workspace」をクリックします。 image.png

引き続き、中央のブロックから一つラボイメージを選び、「Launch Lab」をクリックします。 image.png

しばらくすると、以下のようにLab環境に入れます。使い方のツアーを見たくない人は「Stop Tour」をクリックします。 image.png

Qiskitを使って、IBM Quantumの実機の量子コンピューターを使うのであれば、課金は必要ないので、左の「Not Now」をクリックします。 image.png

右側の「ENVIRONMENTS」枠から「+ADD」をクリックすると、 image.png

たくさんの環境が出てきますので、「Qiskit」と名前のつく環境を探します。 検索バーで「qiskit」を検索して、さらに「Qiskit」をクリックすると、 image.png

以下のように様々なバージョンのQiskitカーネル環境が出てきますので、この中から最新のものを選びましょう。注:2025年10月現在、最新は「Qiskit (V2.2.1)」ですがこちらは調子が悪いようなので「Qiksit(v2.0.2)」を選びます。 image.png

「Install」をクリックするとインストールが始まり、完了までしばらく時間がかかります。 image.png

インストールが終了すると真ん中の「Launcher」タブに、Qiskit印の「Python3[qiksit(v2.0.2)]」のアイコンが増えているので、こちらをクリックすると、 image.png

新しいjupyter ノートブックが開きます。 image.png 不足している可能性のあるライブラリーをインストールしておきます。以下のコマンドをコピーして、最初のセルに貼り付け、「Shift」+「Enter」で実行します。

!pip install qiskit-ibm-runtime qiskit-aer

補足:ファイルアップロード時には Qiskit カーネルを選択#

ファイルをアップロードして開いたノートブックは、デフォルトのPython 3 のカーネルが使われ、そのままではQiskitが使えないので、右上の「Python 3 [Default]」をクリックして、インストールしたQiskitの入っているカーネルを選んで実行してください。 image.png

3. Qiskitで回路を作成#

続けて、ベル状態(2量子ビットのエンタングルメント)の回路を作成して実行してみましょう。

以下のコードをノートブックの最初のセルに貼り付け、「Shift」+「Enter」で実行します。

from qiskit import QuantumCircuit
from qiskit_aer import AerSimulator
from qiskit.transpiler.preset_passmanagers import generate_preset_pass_manager
from qiskit_ibm_runtime import SamplerV2 as Sampler
from qiskit.visualization import plot_histogram

qc = QuantumCircuit(2,2)
qc.h(0) 
qc.cx(0,1) 
qc.measure(0, 0)
qc.measure(1, 1)
qc.draw(output="mpl")

注:ModuleNotFoundError: No module named 'qiskit_aer'のエラーが出て qiskit-aer がインストールされていなかった場合には、以下のコマンドで qiskit-aer をインストールし、再度上のコードを実行します。

!pip install qiskit_aer

問題ない場合には、以下のようにベル状態を作る量子回路が表示されるでしょう。 image.png

以下のコードでQiskit Aer シミュレーターを使って実行します。

# シミュレーターで実験
backend = AerSimulator()
sampler = Sampler(backend)
job = sampler.run([qc])
result = job.result()

#  測定された回数を表示
counts = result[0].data.c.get_counts()
print(counts)

# ヒストグラムで測定された確率をプロット
plot_histogram( counts )

以下のような結果が出てきたら成功です。 image.png

IBMの実機の量子コンピューターで実行する手法はこちらをご確認ください:https://quantum-tokyo.github.io/introduction/get_started/bell.html

お疲れ様でした!